話だけの釣り

01 尻別川 比羅夫えん堤

 やはりこの話を一番先にもってこなければと思う。大昔に近い(笑い)話だが、まだ中学生の頃だったと思う、比羅夫のえん堤でウグイ釣りをしている時に、なにやらものすごい大物が掛かった。引けども何をしようともウンともスンといわない。そのうちに浮かんできた魚を見てびっくり仰天。1mはありそうなイトウ、すっかりあわててしまいテングスをつかんでしまった。とたんにテングスはプッツンと切れてしまった。イトウは何事もなかった様に悠々と泳いで行ってしまった。ぼう然として見送っていただけだった。
02 尻別川支流倶登山川

 子供の頃、プールなぞなかった。まして倶知安には海もない。夏休みに入って水遊びに行くとなると、きまって倶登山川で泳いだ。いつもはここでウグイしか釣れない。それが見た事もない綺麗な魚が釣れた。虹色に輝いていた。このまま殺してしまって良いのだろうか?子供心でも考えた。これが初めてのリリースであった。今、思えば岩魚のピン子にすぎなかったが。

03 尻別川 水源地

 富士見という所に水源地がある。ここには炊事遠足に行ったりしたものだ。どういう訳かここにプールになっている所がある。ここで釣れるのがオショロコマ、釣竿なんて必要なかった。幾らでも釣れた。当時、魚の名前さえ知らなかった。結構おいしい魚。それくらいの知識しかなかった。実家が食堂だったので釣って帰ると父親が喜んでくれたのを覚えている。今となってはオショロコマの南限はこの尻別川水系となっている。

inserted by FC2 system